2010年04月27日

犯人はわたしでした(汗

以前、堺に住んでいた頃。


庭にわずかながら樹や花ik_48を植えて楽しんでいたface10

そのため、生ごみを肥料の土にするという機械を買って

土を作っていた。



家庭で出る生ごみをその中に入れ、スイッチを入れると

長時間かけて攪拌しながら栄養たっぷりの土になるのである。ルンルン((´I `*))♪

一度にできるその土はわずかではあるが

肥料として植木にやると、

生き生きとしてくるicon22

第一生ごみが生かせるというところがお気に入りicon06の代物であった。



ある日、主人が釣りでおびただしい量の鯵を釣ってきたicon10

大概はご近所に配って食べてもらうのだが

その日は夜も遅かったので、

「そうだ、干物にしよう(*≧▽≦)bb」

ということになって、

夜10時を過ぎてからキッチンは魚工場に。



主人は手際よく何十匹もの魚を料理し、たて塩をして、網に並べ・・・

あとは干すだけik_72

後に残った魚のアラは・・・・そうだface10ik_20生ごみ処理機で土にしよう。

と思い立ち、その中に入れ、スイッチポンik_18

できたら自動的にスイッチは切れる仕組みになっている。

だから庭に置いているせいもあり、

次に庭の手入れをするまでそのまま忘れてしまうのだ。



そして、1、2週間が過ぎた頃。

近所の奥さんたちの井戸端会議。

・・・・ねえ、それはそうと、この頃この辺くさくないface07?」

うん、私もそう思ってた・・・・何かの腐ったようなにおいやねえ(。-`ω-)ンー

う~ん、そうそう。」

・・・・そういえば、この奥のアパートの一人暮らしのおじいさん、見ないよねface07

えぇっ(p・Д・;)?変なこと言わんといてicon10

そやけど、孤独死ik_00って今よう言うてるやん

4、5日前、買い物行ってるの見たでface02

あれ、私と一緒の時やろ(*´д`)?? ?もう2週間くらい経つわ



というような物騒な会話が聞こえてきた。

でもその時はまだうちのごみ処理機が原因とは全く思いつかなかったface07


う~ん、確かにくさいface07



そして庭の手入れをしていた時

そのにおいを強烈に発している場所を発見!

「あ、これだface08!」

あまりにも大量のアラだったので

攪拌途中でモーターが耐え切れずに止まってしまっていて

中がまだアラのままだったので時間と共に腐っていたのだface07




わぁ~!どうしよう!;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)

冷や汗icon10をかきながら大慌てで消臭剤をかけながら処理。

幸い次の日がごみの日だったので、

もって行ってもらって一件落着 (*´Д`)=3ハァ・・・




丁度、その時またあの井戸端会議の奥さんたちが集ってきた。

おはよう、におい消えたなぁface10

あのおじいさん、今奈良の息子さんのところへ行ってはるんやてface03

ああ、それで見んかったんや・・・・はっははは!孤独死ik_00かと心配したやんか、なぁ

ハハハ・・・face10誰や、縁起でもない事言うたん

腐りきったら、もうにおわへんいうし・・・

まだ言うてるわ・・・」



もちろん、その臭いの元は私でしたとは言えず

そのまま聞き流したface07  


Posted by 琴の滝荘女将 at 17:00Comments(0)女将の徒然

2010年04月26日

お隣さん




うちのお隣さんは、ピオさん。

ドイツik_89の方だが、日本に来られてもう30年くらいと聞いている。


私がここに引っ越してくる少し前
(だからすでに8年くらい前の話だが)

脳梗塞で倒れられik_37

千葉の病院ik_55でリハビリ中だった。

管理人から絵がとても上手いik_96という事以外

彼について何も聞かされていなかったが

半年ほどして杖をつきながら散歩ik_55しておられるピオさんに

バッタリとお会いした。



少し挨拶してから

「絵がお上手なんですってねface02ik_20

というと、見せるからいらっしゃい、と家icon25へ招いてくださった。
face10
基礎以外はすべて自分でデザインし、建設したというそのご自宅icon25

なんとなくヨーロッパ的雰囲気でおしゃれface08

洗練された機能美と色づかい・・・icon06


そしてアトリエicon12

私も絵を描くので一番見たかったところである。

バン!と目に飛び込んできたのは

製作途中の絵。

300号はあろうかと思われる大きなもので

ほぼ85%は出来上がっている。



役場から頼まれたというその絵は

いくつかのすさみの名所を一枚にまとめたものだった。

あともう少しというところで病に倒れ中断を余儀なくされたという。



入院、リハビリ中も早く帰ってこれを仕上げるという

強い希望を持ち続けたというik_01


すでに何年か前に奥様を亡くされ

子供たちも千葉と神戸に独立されていたから

半身にマヒが残ってしまったその体で一人でここに住むの・・・(p・Д・;)アセアセ ?

私はどうやって暮らすのだろうかとその事の心配が先にたったが・・・

本人は「一人で何でもできるよik_73」と屈託ない。



そしてその後、何度もお邪魔しているが

事実家の中はきちんと整いicon12、行き届いている。私の家よりもヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ



週に何回かヘルパーさんが買い物に行ってくれたり

食事を作ってくれたりする以外は全く一人での生活。

マヒした手足は依然動かないけれど、

次々とできることを増やしていかれる
♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!



仕上げたいと強く望まれたその絵も

その後左手で描き上げられ、今堂々と役場に飾られているik_72

またその後も次々と新しい絵を描いて、

郵便局や役場等のギャラリーで見ることができるicon22


そして今では車icon17の運転も再開され

白浜、田辺、串本など自由に行動されている。



この前などは大阪まで一人で運転してお孫さんik_92を見に行かれた。

どんな困難に直面しても常に前向きで

したいことに挑戦し続ける勇姿に

いつも頭が下がる思いである
(*^ー゚)b   


Posted by 琴の滝荘女将 at 15:37Comments(0)女将の徒然

2010年04月03日

すさみ町のこと




Iターンですさみ町に引っ越してきたある人

「年寄りが多いから1年のうち4、5回葬式があるなぁik_85

と。



私がやはりIターンで移り住んだ8年ほど前

人口は6000人台だったように記憶している。

しかし今5500人あまり・・・・・。



えっ 500人も亡くなったik_19


「いいえ、学校出ても働き口がないので都会へ出て行くのですik_20

ん~face07

そうして若い人が流出して

親の代、祖父の代が取り残される訳だから

平均年齢は益々高くなり

結果として亡くなられる方も多いには違いない。



そこで都会からの入植者を

町を挙げて積極的に誘致する必要があるのではないか。


問題は家と仕事。。

技術を持っている人は別として働き口は非常に少ない。

農業に関心を持つ人は居るのだが

素人がいきなりはできないので町の人たちがそれを教えたり助けたり

というサポートが絶対必要。



そうした農地や家icon25を手ごろな価格で貸してくれる人は少なく

話が前に進まないとあきらめた人も多い。



町をあげてのプロジェクトを組み

Iターンを受け入れサポートできるように

町長さん!行政の面からもお願いします!
  


Posted by 琴の滝荘女将 at 15:23Comments(0)女将の徒然

2010年04月03日

わたしの理想とする宿とは・・・・

ホテルにとってフロントは顔。

料理人は心臓icon06と例えられる。

その店の味と客層を決める重要な部分だからだ。



しかしながら、その心臓部分とオーナーの意見の衝突は

度々にわたって繰り広げられるのがどこの宿でもあることらしいface07



オーナー側は当然ながら

そのホテルに関して思い描く夢と理想がある。

もちろん料理に関しても。



そして直接お客様から生の意見や助言、クレームを受ける訳だから

それは非常に重要なアドバイスとして

受け止めなければならない。




そして料理人に伝え

改善もしくはニーズに合わせて変化をもたせる工夫を要請する。

店の発展のためにはこの部分での話し合いと協力は

不可欠なものだと信じているicon23



料理人がその点で協力を惜しむなら

すでにその店は終わりだicon10


以前お会いした同業者の女将さんも

協力してくれる料理人が来てくれるまで

何人も変えたと話しておられたのがよく理解できるik_85



琴の滝荘は山の中、谷の中にある。



そこに行くまでには淋しい山道を走らなければならない。



42号線から時間にして約10分の距離なのだが

初めての人にとってはとても長く感じられる。

特に夜、暗いとこれで良いのだろうかという不安と恐怖も付加される。



お客様を最初に迎えるフロントの温かい笑顔

そして料理は大きな要素のひとつである。

あたたかい愛のこもった食事かどうかは

お客様が感じ取るものだから、特にそういえる。



洋食で再スタートをきった訳だけれど

洋・和の種類はさほど重要ではないように思う。



あるお客様の言葉を借りれば

「旨ければそれでいい!帰った後 あ、あれおいしかったな、
 あそこへ行ったら また あれ食べられるんや」
 と思わせたら、その料理人は及第店也」

と。


山間の自然に囲まれた癒しの宿にふさわしい

少し上級のサービスと雰囲気と料理・・・・・


私の理想とするところである。




  


Posted by 琴の滝荘女将 at 14:51Comments(1)女将の徒然